肝転移再発の手術を終えて、今後は腹部エコーとCT検査を採血結果と照らし合わせて様子を見ていく事になった。
肝臓の転移数は減った(9個→2個)
肺にも転移は見られないからもう大丈夫だろう
「もう大丈夫」
約2年前の大腸がん手術を終えた後、そう思った矢先に転移が発覚した。
この時の「大丈夫」は先生が言ったものではない。
退院できた嬉しさと楽観的な考えからくる、勝手に自分で作った大丈夫だった。
今回は信頼している先生からの「大丈夫」をちゃんといただいた
先生が大丈夫言うなら大丈夫。
「大丈夫」の気持ちを抱えながら過ごす。
けど、経過観察の結果を聞く前は「大丈夫」を捨てて、最悪の事態を想定して診察室に入る。
心を防衛するためにそんな術を身に付けてしまった。
結果次第では入院するかも、とスケジュールを動かしやすくしておく。
当日の急な追加検査があっても良いように、金具がついてない洋服を着ていく(レントゲン撮影などで検査着に着替えるのがめんどいから)
最悪を想定して結果良ければ最高になる。
最悪だったら最悪のまま、ダメージは少ない。
そう身構えておけばもう心が天から地に落ちる事は無いのだ。
そして、診察室に入る毎に新しい「大丈夫」を持ち帰る。
これを5年間繰り返す。