あすなろ闘病ブログ

大腸がんの闘病生活を書き綴るブログ

70.肝転移再発から寛解(?)まで

 

 

がんが発覚するまで不摂生な生活だった。

けど、手術入院で健全な生活を送り、睡眠や食事バランスなど体を労わる大切さを実感して今までの生活を改めようと思った。

 

「良い食事、運動、体を冷やさない」

これを意識して生活スタイルを変え、いい感じに定着した。

 

 

術後検診、三カ月後、半年後、と検査を受ける。

これまでの再発期間を考えると、小さくて検査画像に写らなかったがん細胞が成長して目に見えている頃。

しかし結果、転移再発なし。

今まで半年内には再発していたけど無再発の記録更新だ。

 

ヤッター

一年後の検査結果も問題なし。

そして二年、三年経っても結果は良好、大きな進展である。

 

ヤッタゼー

 

短期間で再発していたものがもう三年も出てこない、という事は・・・

(もうほんとに大丈夫なのでは⁉)

 

 

大腸がん発覚から四年、変わらず再発転移なし。

四年経ったしほぼ寛解だよね

ということで抗がん剤前に行った卵子凍結を解凍して不妊治療を行うことにした。

 

当時38歳

一カ月でも一日でも無駄にしたくない。焦っていた。

けど結果実らず。

子宮筋腫と子宮ポリープ除去手術も受けたのに。

結構お金を掛けたのになぁ。

40歳になり、不妊治療はもうやめた。

40という区切りの良い数字を迎えて気持ちが吹っ切れた。

今後は充実した老後生活を送るために色々頑張る。

 

40代でまだ老後を考えるなんて早いよーって言われるけど、床に伏したからこそ考えるのだ。

元気に過ごせるだけでもありがたくて、老後の事を想像できるのも幸せな事なんだ。

 

ただ、人生は思い通りにいかないことは重々承知なので、後悔の無いように楽しく生きようと思う。

不妊治療をやめて体と心が楽になった。

 

 

肝転移再発から五年後、CT検査を受ける。

35歳からがん治療と不妊治療で何度も病院に通ったことを思い出す。

暑い日も寒い日も通院した。

病院周辺の街並みは変わり、コロナウィルス騒動が起きオリンピックが延期されるほど世の中が変わった。

私は何も変わってないけど時代は色々変化した。

30代後半は人生の停滞期、でもたくさん学ぶものがあった。

 

 

5年経ったので結果が問題無ければ寛解だ。

そしたら今後の診察はどうなるのかな

診察が終わるのかな、心細いな。これが最後の診察だったら泣いちゃうかも。

 

そんなことを考えながら診察の日を迎えたのでした。