2021年
この検査結果で何もなければ寛解だと思う
2013年から始まったがんとの闘いが一区切りつく
来た、やっと来た、もう解放されるんだ。うぅ。
診察の受付を済ませて待合室の椅子に座る。
五年間再発しなかったからきっともう大丈夫。
とは言え、結果を聞くまでちょっぴり不安。
で、呼ばれた。
コンニチハー
・・・・・・
検査の結果、腫瘍マーカーが上がってた。
CEA基準値は5。けど今回の数値は7。微量にオーバー
その後のPET検査で肝臓に1つ発覚。
大腸がん肝転移再々発、だ。
五年経ったぜ?
えー
でも私は運が良い。
なぜなら、今回の検査で腫瘍マーカー値が上がっていなければ「異常なし」で、次の検査は一年後を予定していたそう。
がん細胞が素直に数値に反映してくれたおかげで寛解宣言内に滑り込みセーフ。
また、検査日を早めていたら腫瘍マーカー値はまだ基準値内だったかもしれない。
検査日のタイミングも良かったと思う。
無治療のまま一年を過ごせばどうなっていたか?
どうなってただろうね。怖いね。
今回の再々発は手術で切除ができるそうで、それも幸運だ。
もう手術怖いとか言ってる次元ではなく、私には手術は大きな希望だ。
寛解前まで病院に通ってて助かった。
最後の最後まで診ていただいたおかげで、また命拾いした。
そんな訳で、寛解のゴールは幻となり五年後に走ってった。
がん細胞。蔦のように根を張り体に散らばった細胞がこんなに厄介とは。
なんて執拗で悪質なやつ。
私は再度、五年後のゴールテープを目指す。