手術から再々発までの五年間を振り返ってみた。
しばらくの間は何もなく食事と運動を意識して過ごした。
大きな変化があったのは四年経った2019年から。
一年間不妊治療を行ったのだけど、治療で使用したホルモン剤の副作用が強くて体調を崩しがち。
不妊治療を終えた2020年、国内で新型コロナウィルスの感染者が確認された。
ダイヤモンドプリンセス号から始まりマスク不足問題、日毎に感染者数を発表、東京オリンピック延期。
世の中が変わり自粛、自粛の年。
在宅ワークが増えて運動不足。でも飲食の量は増える。
次第にテイクアウトと家飲みにはまって食事が乱れがち。体重も増えた。
体がダルくて重いけど食欲大いにあり。
久々のCT検査(不妊治療中は被ばくを避け行わなかった)、再発は見当たらずさらに気が緩む。
体を動かさないと、と思ってはいた。
思うだけ。
「体を動かさぬと、差しさわりが起こる。人間というものは、働かねばならぬようにできているのだ」
この言葉が深く心に残った本。
この本の内容は、江戸時代に数人乗った船がシケに遭い、流れ着いた無人島で知恵を絞り、学び、さとり、強く生き延びる長平という人物にスポットを当てた実話。
流れ着いた無人島が幸い渡り鳥が飛来する島(鳥島)で、食料は鳥肉や貝、貯水した雨水。
これで飢えを凌ぐが、次第に体の節々が痛みだす。
それでも長平はよく働き体を動かす
一方、他の者は体調不良から洞穴に寝そべり体を動かさずじっとしていた
体を動かさない者はやがて手足が浮腫み眼に黄疸が見え、帰らぬ人となった。
長平は体を動かすことの重要性に気づき、これが人生を左右したのだった。
『漂流』を読んだのがコロナ禍の後だったので、もっと早くこの本を読んでいたら運動頑張ってたかも。
肝臓に眠っていたがんの種が生活の変化で目覚めてしまったのだろうか?
運動不足が体に影響を与えたのだろうか?
なんて考えてしまう。
生活リズムが崩れるのは簡単だけど整えるのは苦労する。
巷で整う整う言ってるけど
私の「整う」は太陽の下で運動して汗をかいて水分を補給、だ。
実際お腹の張りとか若干の体調不良はこれで整う。
運動の大切さと効果を実感する。