あすなろ闘病ブログ

大腸がんの闘病生活を書き綴るブログ

76.肝転移再々発の入院②【隔離】

 

 

2021年、コロナ禍の入院だった

入院手続きに貰ったコロナウィルス感染防止の注意書きを読む。

・面会禁止とロビーの使用を制限

・家族が持ってきた着替え等の荷物は看護師経由で受け渡し

・マスクは常に着用(睡眠時も)

 

今回入院できるのも感染リスクが高い中で最前線で働いている方々のおかげだ。

医療従事者はコロナ対策で仕事も増えてしまったと思う。

本当に感謝の気持ちでしかない。

 

病棟に入るには、まず屋外で抗原検査を行う必要がある。

あの長い棒を鼻の奥の奥まで突っ込むやつ。

痛そうで怖いんだけど入院するためにはこれを乗り越えないといけない。

椅子に座り覚悟を決める。

あの棒が鼻のくしゃみゾーンを抜けてもっと奥のツーンとするエリアに到達。

ちょっと涙が出たけど思ったより痛みが無く終わった。

 

その後、病室に入る前に個室で体温を測り待機。

熱が無ければ入室許可がおりて、やっと病室に入れるという厳重体制だった。

 

 

体温は37.1度

病室に入れる体温基準値を超えている。

 

もう一回測ってみましょうかねー

測った

37.2

あら。も一回測ってみましょうかねー

(厚着のせいかな。上着脱ご。)

37.3

 

うーん・・・も一回測ってみましょうかね・・・

看護師さんが部屋を出て戻るまでに何度も測りなおした

水を飲んだりもらった書類で体をあおいだけど下がんない。

風邪のような症状は全く無いし

入院前に人混みに行くなど感染リスクが高まるような行動もしていないし

けど感染していたら・・・

落ち着くために深呼吸したいけどもし吐いた息から感染するかも、なんて思って呼吸が浅くなる。

焦れば焦る程体温が上がる

 

看護師さんが戻ってきた

どうでした?

 

体温、37.6

 

もうダメだ下がる気がしない

 

なんででしょ・・・ゲホッ ゴホッすみませ・・ゲフンッ

こんな時になぜか今まで皆無だった咳が出だす。なんなの。

 

熱が基準値を超えているため、胸部CT検査と血液検査を行うことになった。

 

抗原検査含め結果が出るまで病棟の個室に移動し隔離。

一時的に使用する部屋なので、ベッドに横になったり周りにあまり触れぬように

とのこと。

憧れの個室にこんな形で入ることになるとは。

 

部屋のど真ん中に置いてくれたパイプ椅子に座って待機する。

せめて隅っこの方が落ち着くのだけど、壁にも触れるなという事だろうか

(どうしよう・・・)

ずーっとジーッと過ごすしかない。

(個室広いなぁ・・・)

 

しばらくして先生が部屋に入ってきた。

抗原検査の結果は陰性。CTと採血の結果も異状なしだそう。

 

安心して全身の力が抜けた。

結果報告兼入院初日のご挨拶を終えて、やっと入室できたのが昼過ぎ。

無事に手術が受けられることに安堵した入院初日。

 

 

ちなみに、体温が高かったのは生理前の高温期のせいかなと思っている。

だけど今回の体温の高さには自分でも驚いた。

 

春の陽気に油断せず体を冷やさないように、と厚着したせいかもしれない。