手術後は傷口が痛くて体を起こすのも一苦労。
電動リクライニングベッドなら、起き上がりや立ち上がりが楽だけど
当時、大部屋のベッドが電動リクライニングではなく、ハンドルを回して角度を上げていく手動タイプだった。
個室のベッドは電動リクライニングなのに。
これが世の格差、ヒエラルキーか。
手術から数日後
体を動かせるようになってきたし、看護師さんを呼んで角度を調整してもらうのも申し訳ないので、角度0のフラット状態で過ごした。
そこから頑張って起き上がる。
痛い。
すると、看護師さんが起き上がり方のコツを教えてくれた。
1.起き上がる前に横向け寝の体勢になる。
2.上側の腕で(例えば右向きに横になった場合、左手で)ベッドの手すりをつかむ
3.下側の腕でベッドを押しながら起き上がる
ただ、これでも痛い。
(この絵と説明では分かりづらいので、詳細を知りたい方はググってください)
椅子から立ち上がる時も
横を向いてから背もたれにひじを張り、体を押し出してから立ち上がると腹筋を使う力が少なくて済む。
次いで、痛み止めの使い時も教わった。
術後必須アイテムの硬膜外麻酔ボタン
そのボタンをまず
朝起きあがる前、体を動かす(リハビリ等)前、にあらかじめ押す。
確かに痛くなってから押すよりも、事前に押した方が効果的だった。
寝る前にも押した。
術後で疲れている時の睡眠って大事。
痛みで起きないように出来るだけしっかり寝たい。
痛みを我慢してストレスを溜めるよりも、薬を活用してどんどん体を動かす方が良いとのこと。
薬って「異物を体内に入れる」というイメージが強く、体に入れるのはなんか嫌だった。
けど、
手術をして色々な点滴をして色々な薬を出してもらい、薬に対する捉え方が変わった。
薬は異物ではない
体の回復を手助けしてくれる
入院して学ぶことが多い。