あすなろ闘病ブログ

大腸がんの闘病生活を書き綴るブログ

12.大腸がん入院⑤【手術後】

 

 

昨日手術したばかりなのに、今日歩いてと言われた

 

もう?

 

もう。

 

歩いた方が体の回復も早いんだとか。

運動をすると腸の動きも活発になり、術後癒着や腸閉塞を防ぐそうだ。

腸閉塞になったらまた手術だよ

って。

嫌だ。頑張って歩くぞ。

 


ところが、ベッドを少し起こしただけでも吐き気がすごい。

なにこれ。

 

「少しずつベッドの角度を上げながら体を慣らしていきましょう」

という事で、看護師さんに様子を見つつ定期的に背もたれの角度を上げもらった。

 

上体を起こした体勢にようやく慣れてきて、吐き気も治った。

初回は絶対に一人で勝手に立ち上がってはいけないそうで、看護師さん付き添いの元に立ち上がってみる。

 

ゆっくり、そーっと

 

その場で何回か足踏み

ちょっとクラクラする。

 

二、三歩進んだらサーッと血の気が引くような感じと急な吐き気、冷や汗。

貧血の症状みたいなのがきた

 

急いで横になると、強い眠気に襲われて寝てしまった。

 

その後もう一度チャレンジしてみたら、さっきより歩行距離が伸びたけど、やっぱり眠気が強くてクラクラする。

気付いたら翌朝まで寝てた。

 

歩くのがこんなに大変なんて

麻酔恐るべし

 


翌日

昨日の眠気と吐き気が嘘のように抜けてる

麻酔恐るべし

なにこれ。

 

順調に歩くことが出来たので、顔を洗い、歯を磨いてスッキリ。

 

 

歩けて行動範囲が広まったのは良いけど、動くとお腹が痛い。

ものすごくものすごく強い筋肉痛の様な痛み、のような。

それでも歩け言われるので出来る限り歩いた。

 

手術から二日後、朝食が出た

病院にいると食事しか楽しみがないから嬉しい✨

 

術後初の食事メニューは、

重湯、牛乳、トマトジュースとか汁物系のみ

つなぎ合わせたとこから漏れないのかな

なんて心配をよそに腸は活発になり、速攻便が出た。

すごいな腸。

手術のおかげで腸が復活してる。

 

 

術後の体調って、

お腹が痛くて腹筋が使えず咳、くしゃみが出来ない

全身麻酔で口から管を通していた影響で、喉が痛い

声がかすれて声量無い

手術中の体勢の影響で、肩が痛い

手術中にお腹にガスを入れたので、お腹が赤ちゃんの様にポヨンポヨンに膨らんでいる

 

こんな状態

傷口以外にもあちこち痛んでいる

 

とても辛い状態だけど、やがて朝が来る

今日の朝は昨日より痛みが少し軽い

一日、一日、細胞が頑張って少しずつ回復している

 

 

睡眠の大切さ

治癒力の凄さ

入院、手術をして実感した。