入院してから腹痛は治まり、普通に動けて食欲もある。
本当に自分はがんなのだろうか、と思うまま着々と手術の準備は進み、ついに当日の朝を迎えた。
朝から少し緊張気味。
T字帯に衝撃を受けながらも手術着に着替える。
風通し良くてスースーする。
台に運ばれて手術室に向かうと思っていたのに、徒歩だった。
なんかイメージと違う。
初めての手術室は全てが目新しい。
ドラマで見たあの丸いライトが本当にあった。
あと寒いし手術台狭い。
麻酔医に背を向けるため、横向きになって胎児のように丸まった姿勢をとる。
体を動かす時は看護師さんがちゃんとサポートしてくれるので、安心安全。
そして背中から麻酔を入れる注射(硬膜外麻酔)を刺す。
これが前日から怖くて怖くて凄く心配だった。
感想を述べると、ぐーっと強く押されるような後に注射針が入ってくる感覚。
ズンっとした痛みだった。
神経に触れてズキッとしたら嫌だな
痛みで暴れてしまったらどうしよう
って身構えていたので、逆にこの程度かと思えた。
※個人的感想
注射という山場が無事終わり仰向けに戻る。
あとはもうなすがまま、されるがまま、手際よく準備が進む。
そして、ついに口元に酸素マスクが。
あー本当に手術す
(あー本当に手術するのかー、の途中で意識途絶える)
ベッドを移動する振動で目が覚めた。
もう手術終わってた
本当に手術したんだ
そして目が覚めてから朝まで超絶に長い。
時間の感覚がマヒしていて、もう夜中かなと思ったらまだ19時とか。
結構寝たなと思っても5分しか経っていなかったり。
夜明けをひたすら待つ。