あすなろ闘病ブログ

大腸がんの闘病生活を書き綴るブログ

77.肝転移再々発の入院③【注射】

 

 

私の腕は元々、血管の位置が分かりやすくて採血では苦労知らずの優良腕だった。

ところが

あんな活発に存在をアピールしていた血管が、年月の流れとともに血管が細くなってきて

そして今はもう隠居したのかってくらい、探さないと出てこない。

 

そんな腕になったので、検査で、抗がん剤で、点滴で、注射の刺し直しが増えてしまう。

がん治療だけでなく不妊治療のため婦人科も通ったので、注射を打つ機会がすごく増えた。

 

注射をしなければ検査や治療は出来ないので、プスプス刺される。

 

そして針への恐怖心がとても強くなってしまった。

怖いんだよぉもう注射やだよぉ

 

昔より針が細くなったと聞くけど、もーちょっと何とかならないですかね。

 

そうだ、まずビジュアルから変えてみてはどうだろう。

第一印象は大事て言うし。

 

あれ見た目すごい威嚇してるよね。やばいね。

尖ったナイフも危ないけどそれ以上に鋭角な針が剥き出しだもの。痛めつける気満々だもの。

だからまずあの針感を無くそうか。も少し丸いイメージにしてみよう。

ついでに色も可愛くしよう。ピンクかな。和み系のグリーンでも良し。

それと、医療器具って大体ステンレスで寒々しい感じだから色味が欲しいよね。レインボーとかいいね。

そしたらこんな感じかな。

和みキャラ効果で緊張はほぐれる。

しかし結局のとこ注射なので、刺し直しが続くと苦痛だ。

癒し効果は薄れ、逆にもう見たくないと言われるくらいに嫌われる可能性がある。

いわゆる出落ちで終わってしまう。

 

となるとやっぱ針の改善だ

思い切って針の括りから抜け出してはどうだろう

今はもうAI技術が進歩して、ひと昔前では不可能といわれた事が可能になっている時代だもの。

針の無い治療がいずれ可能になるかもしれない

 

ロボットの二足歩行技術は難しいと聞いたことがあるけど、

ボストン・ダイナミクスの「アトラス」なんてダンスしたり宙返り決めてガッツポーズしたり。もう歩くだけじゃ物足りないほど動き回ってる。

他のロボットもペット代わりで人間を癒したり、配膳係等でがんばって社会貢献している。

車の運転も、レジ会計も。人の仕事をサポートしてる。

 

こんなに時代は変わっているのに、注射は過去の原形を留めたまま!

医療はすごく進歩しているけど、注射ももっともっと進化して欲しい。

身体的、精神的な負担が軽減されて、患者にとってとても有難い事だし。

 

将来は

「昔って人の手で針を刺して注射してたんだってー」

「えー怖いねー」

なんて会話ができるかもしれない。

 

そんな時代がきたらいいなぁ。

ICG検査の注射でプスプス刺されながらそんなことを妄想してた。

医療の進歩を見届ける患者になりたい。