あすなろ闘病ブログ

大腸がんの闘病生活を書き綴るブログ

80.肝転移再々発の入院⑥【呼吸】

 

 

ベッドが揺れる感覚で目が覚めた。

手術が終わったんだな、と思った瞬間吐いた。

「術後、たぶん吐くと思います」

って事前申告したのが功を奏したのか、ビニール袋を用意してもらっていてギリセーフ。

 

私はどうも術後の吐き気が強いタイプらしく、しかも手術を重ねるごとに症状が強くなっている気がする。

今回も絶対に気持ち悪くなるだろうなと思っていたけど、こんなに速攻吐き気が来るとは。

 

そして術後はいつもこれ ↓ とおトモダチ

手術したての体を横向きによじらせて、吐いて、腹圧かかって傷口裂けたらどうしよーなんて思いながらゼイゼイと疲れて眠る。

目が覚めたらまた気持ち悪くなって・・・の繰り返し。

術後から麻酔が抜けるまでが一番つらい。

麻酔が抜けるまでの辛抱だ、時間は裏切らない。そう言い聞かせて時が過ぎるのをひたすら待つ。

 

でも過去に手術を受けた知り合いは、そんなに吐き気は無かったそうだ。

個人差あり過ぎ。麻酔って不思議。

 

 

手術を経験してから思う

アニメや映画で傷を負いながら戦ってるシーンとか見ると、いやいやいや無理だわーって。

くっ。あばら何本か持って行かれちまったぜ。とか言いながら戦ってるし

足にナイフとか刺さっても、肩に銃弾くらっても、キュッて止血して敵から逃れるくらい走れたりしてる。

 

傷を負った私は痛み止めを使っても歩くのもやっとなのに。

喋るのも辛いのに。

 

炭治郎とかさ、明らかに私以上に重症なのに刀振り回して走り回ってる。

まぁね?若さとか、鬼と闘ってアドレナリン出てるとか、呼吸の技とかあるからね?

それにアニメだから。アニメなんだけどー、そういう目で見ちゃう。

こういう経験が純粋さを無くしていくのだろうか。

 


さて私は術後の呼吸を意識して過ごす。

深呼吸するとお腹が痛いからまだまだ呼吸は浅いけれど、

吸って~吸って~止めて~。。ゆっくり吐く~~

をイメージして息苦しい時に実践する。

最初は息を止めるのも辛いくらいなのが、体の回復とともにゆっくり呼吸できるように。

苦しい時も呼吸で落ち着かせる。

血行促進にもつながるし、寝苦しい時もリラックス効果があるためか眠りにつきやすかった(気がする)。

 

ヨガ・禅・気功にも呼吸法を重視しているし、昔から語り継がれているという事はきっと良い効果があるのだろう。

 

 

入院中はコロナウィルス対策でずーっとマスクをつけてるから、なおさら呼吸が浅くなりがち。

外に出て思いっきり自然の空気を吸いたい。