MRI検査はとても久々だった
検査前に別室で造影剤を注入した
MRIも造影剤入れたっけ?ってほど記憶が遠のいて平和ボケしている。
検査室に入る
ズンシュッ♪ズンシュッ♪
この謎のリズムは覚えている
場所が場所なだけに体は動かさず、密かに心でビートを刻む
診察台に横になる
体を動かさないようにベルトで厳重に体を固定されるのも覚えている
そう、ここでいつも羊たちの沈黙のレクター博士を思い出すのだ。
準備完了。機械のトンネルに頭から入っていく
こんなに狭かったっけ!って驚くほど目の前が天井で
こんなにうるさかったっけ!ってくらいヘッドフォンを付けているのに音がでかい。
ブィーーーガッガッガッ・・・ズンシュッ♪ズンシュッ♪
タタタタタタ(一重奏)・・・ズンシュッ♪ズンシュッ♪
タタタタタタ
ダダダダダダ(高音と低音の二重奏)・・・ズンシュッ♪ズンシュッ♪
合間合間にズンシュの合いの手が入る
しばらくして急にヘッドフォンから人の声が聞こえてきた。
息止めの合図で、吐いた時に息を止める
止める時間がCT検査より長いし、お腹の固定部が重くて苦しい
せめて吸った時に息を止めさせてほしいね
楽にしてと言われてスーハー息を整えたのも束の間、また始めまーすってヘッドフォンから聞こえて息を止める。
苦しいー
3回目、お腹が苦しくて合図の前にギブアップで息を吸っちゃった。
でも大丈夫だったみたいで検査終了
フーッ
暗いトンネルから出て、外に出るととても明るい。
徹夜明けに浴びる陽の光みたいに眩しい
検査結果も明るいといいのに